バスの中で移動中に、突然思い立って引越し先の街の本屋に寄り道しました。転居先には友人や知人がいないため、新しい街の情報収集として本屋に入ることが習慣になっています。店内を眺めていると、おしゃれな雰囲気のコーヒーコーナーがあることに気づきました。そこで、「特別な」コーヒーを見つけました。
普段は自宅でカプチーノを飲むことが多いため、目に留まったのは、エスプレッソにチョコレートのシロップをトッピングした「モカチーノ」でした。飲んでみると、ありふれているけれど、同時に特別な味がしました。そこで、ついつい別の一冊の本を手に取り、コーヒーコーナーで読み始めてしまいました。
時間を忘れるほど没頭していたところで、ふと目が覚めると、すでに夜になっていました。ふと時計を見ると、バスに乗り遅れそうな時間でした。焦って支払いを済ませ、バス停に向かいました。しかし、途中でコーヒーの味や本の内容が頭に浮かんできたことに気づきました。
「あのコーヒーの味、あの本の内容が忘れられない」と思い、新しい街での初めての出来事として、特別な思い出となりました。そこで、今後も新しい場所に訪れた際は、地元で人気のあるお店だけでなく、普段は見過ごしていた場所にも出かけてみようと決めました。
引越し後の生活は、まだ新鮮で、何か新しい発見をすることが日常的にあった。そして、今回の経験から、「ありふれていて特別な」コーヒーや本との出会いが、新しい街での楽しみのひとつになったことを実感しました。